どうやら最近、2ちゃんねるの某掲示板の中でたびたび中傷されている(らしい)。
私は普段2ちゃんねるは見ないのだが、今年の夏、取引先の担当者から掲示板に私の名前が出ていることを知らされた。
その後もたびたび名指しで酷い中傷をされているとの事だった。
放っておこうかと思っていたが、古巣にも迷惑がかかるし、主張しないのは黙認したことにつながりかねないと考え、一度だけ、守秘義務違反にならない範囲でそもそもの出発点になっていると思われる書き込みについて当時の状況を書いておくことにする。
2ちゃんねるの該当掲示板ではなくあえて自分のブログに書くのは、あの掲示板の趣旨とは無関係な話になる上、発言者を明確にするためだ。
また、以後いかなる煽りがあっても二度と反応しないと決めている。ここだってそれほどアクセスのあるブログでもないし、この文章自体精神衛生上の措置。自分の気がすんだら消すつもりだ。
当時、未来館には書き込みにあるような「事務局」という組織ないしは部署は存在しなかった。
運営局、または企画局という呼称が内外に定着しており、事情通であればそもそもそんな初歩的なミスをする事自体不思議な話だ。
次に、「私が自らの立場を悪用して云々」という記述だが、当時の私の立場は館の運営管理を委託された広報財団の一職員(運営局)にすぎない。
ごく一般的な消耗品などを除き、一定金額以上の調達に関しては随意契約(一社購買)は認められず、二社、三社の見積書を比較の上、最もリーズナブルな納入業者を選ぶよう徹底されていた。
加えて一方で展示更新の入札など高額の案件は館の別室に常駐する科学技術振興機構(企画局)の仕切であり、私が立場を云々することなどそもそもからして不可能な話なのである。
本案件の導入に関して、私は先行事例として三鷹の4D2U、ハワイのイミロア天文教育センターなどをリサーチし、自身の職責の範囲内で技術的なサポートを行った。(もちろん単独行ではない)
それ以外でたった一点、強く私が願い出たのは、本案件の入札資格は緩和するべきであるという主張だけだ。
ご存じの方も多いが、実現性を担保するため、官公庁の入札には通常その契約想定額に応じて入札できる会社規模(資本金、売上規模など)が等級という形で厳密に規定されている。
この時の案件規模では、本来それなりの規模を持つ企業しか参入できない。しかしながらベンチャー企業の持つ特殊な技術を前提にしたものなど、考慮すべき合理的な理由があれば特例的に入札条件の緩和が(ごく稀に)許可される事がある。ただ、その実現のために担当者がどのくらい汗をかかなくてはいけないか、特例を通した当時の担当者の努力には本当に頭がさがる。
そんなわけで、本来なら意図を加えずとも一定規模以下の企業は排除されてしまう。
しかしながら、最終的に当時の官報にどのように記述されているか、調べてみればわかる。それが何を意味するか、素直に考えればだれでも理解できるはずだ。
また、公開された入札仕様書では、一項を設けて現光学投影機との積極的連携が明確に要求されている。もし私が本当に立場を利用でき、特定の企業に便宜を図る意図ならその障害になるような項を設ける必要などそもそもないはず。
重ねて言う。私がやったという特定業者への便宜、あるいは特定の人物への私怨など、いずれも単なる憶測にすぎない。
確かに私は、2005年の11月、それまでの職を辞し、他所に転職した。理由は個人的なことだが、揶揄されているような不正めいた理由ではなかった事ははっきり明言しておく。
事務所の鍵を返却し、二度と戻らぬ扉をくぐった日から3日くらいはこちらの意見が理解してもらえぬ悔しさに反感も持ったが、その後前職場やその代表者に継続的な怨みや嫉妬心を持ったことはなく、恐らくこれからも同様だろう。
信じるかどうかはそれぞれの考え次第だが、2ちゃんねる他に批判や非難の書き込みをしたこともない。これも本当に調べる気になれば判る話だ。
そもそも、私は過ぎてしまった事にあんまり執着がない。
それなのに数年後未来館に戻ったのはある恩人への義理があったからだ。
科学館は好きな仕事ではあったが、一方で先行きがきわめて不透明な業種でもある。その人物の勧めがなければ恐らく採用試験を受けることもなかっただろうし、今でも別業種で普通に仕事をしていただろう。そっちはそっちでやりがいもあったからだ。