自宅の無線LANルーターの調子が悪い。考えてみたらもう10年くらい前の機種で、そろそろ壊れるのも時間の問題という感じだ。
ちょうど自宅のネット環境を今後どうするか検討しているタイミングで、すぐ側にアンテナがあるWiMAXにするか、光を使い続けるか悩んでいるいるところ。新調しても使わなくなるかも知れないと思い、とりあえず中古でその場をしのごうと考えてハードオフへ。ところが、これがヤバかった。
ルーターは完全初期化しすべての端末の接続設定を書き直す。これまでよりスピードも上がって万歳と思ったのもつかの間、頻繁に接続が切れる事が判明。どうやら特定のサイトだけが繋がらなくなるので設定を見直すが特に原因らしきものはなし。まあ、その時だけネット回線を使えばいいかという事でその時は収まったのだけど、ある日自宅でグーグルマップを見て自分の現在地がとんでもない場所になっている事に気づいた。
驚いてそれ以外のマップアプリで検証するが、どれも同じ一点に自分がいる事になっている。自宅から5キロほど離れた訪れた事のない場所。スマホの向きを変えると進行方向も追従するのでキャッシュが残っているとも考えにくい。全く心当たりがなく、ネットを徘徊しても原因らしき記事もない。
だが、一旦自宅を離れてGPSの電波が安定して受信できる別の場所に移動すると現象はピタリと治まる。
これでようやく無線LANルーターが原因らしいと思い至った。
初期化した事でルーターのSSIDがデフォルトに戻り、それを経由してのネット接続。GPSでの位置精度を補完するために日本中至る所に飛んでいる無線LANのSSIDが使われているのは知っていた。でも、まさかルーターが別の場所に移動しても以前の設置場所がそのまま参照されるとは思いもしなかった。
位置精度は建物が特定できるほどで、思わず背中が寒くなる。
とりあえずすぐに電気店に走って新品のルーターを購入し、問題のルーターはこれまで使っていた壊れかけのルーターと共に廃棄する事にした。
皆様も中古のルーターをお使いの場合は最低限SSIDを変更する事をお忘れなく。