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2019年6月25日火曜日

電気自動車体験

我が愛車の走行距離が20万キロを突破し、そろそろ乗り換えを考えなくてはいけない今日この頃。
 そんなタイミングで日産の新型リーフが一泊二日のモニターを募集していたので体験してみた。
 純粋なEV(電気自動車)に乗るのは初めてだったので、色々楽しみにしていたのだが、満足したところとそうじゃない部分があったので日記代わりに書いておこうと思う。
(記事は2019年6月現在の状況)

 まず、走行可能距離が事前に仕入れた情報と大きく違って戸惑った。確か400キロは走るという話だったのだけど、実際は満充電でも260キロそこそこ。
 ガソリン車が満タンで500キロ前後、プリウスなどのハイブリッドに至っては満タンで1000キロを超える車種がある中で、この走行可能距離はかなり心許ない。せめてガソリン車同様500キロくらいは走って欲しい。
 実際に高速道路を100キロほど走行し、充電量が半分を切ったところでにわかに不安になりSAに駆け込むことになる。三菱のアウトランダーPHEVがちょうど充電を終えるところだったのでその後ろにつき、手順に少々手間取りながら充電を開始。トイレに行って、売店をひやかして、飲み物を買ってやっと15分ほど。30分の急速充電は思ったより待たされるイメージだった。
 その上、急速充電では満充電には出来ない。場所によって設定が多少異なると聞かされていたけど、このステーションでは90パーセントで充電が終了してしまった。ガソリン車と違ってどこの田舎にでもスタンドがあるわけではないので、慣れれば平気と言われても、残量計を睨みながら運転するのは無駄な我慢をしているようでかなりのストレス。
 同じく、エアコンは控えめに、スピードは90キロ前後で…とアドバイスは受けたものの、他車では当たり前の快適を我慢しながら乗るほどのアドバンテージは感じない。電気代は確かにガソリンより割安だが、車そのものがかなり高額なのでその差を取り戻すのも大変だ。
 乗り心地も微妙に固く、床下に充電池という重量物がある割にはちょっと腰高で振られる印象。

 次に、先進機能のe-PedalとProPILOTについて。
 最初は面白がって使ってみたけど、最終的にはどちらも切ってしまった。
 ProPILOTでは、レーンアシスト機能の介入するタイミングがかなり気持ち悪い。人間が運転する場合、車線の端に寄りすぎたと判断した場合、緩く蛇行しながら車線中央に戻すように最小限の舵を切る。でも、ProPILOTでは意地でも車線の中央を死守しようとして、小刻みかつ強めに舵を当ててくる。舵を切る決断タイミングが微妙に遅く、そのせいもあって舵がどうしても強めに入るみたいだが、僕より遅いタイミングで反応するので、結局ハラハラのし通しで猛烈に肩がこった。
 後席の同乗者からも乗り心地が悪いと指摘され、これならクルーズコントロールだけでいいやと思ったが、どうやらそういう一部のみの設定はないみたい。その上、雨天時は結構な頻度で白線を見失うらしく、「一時的に使用できません」という表示と共にフリー状態になる。これも突然やられるとドキッとする。
 このあたりは、以前レンタカーで運転したスバル・レヴォーグに搭載されていた「アイサイトVer.3」の方が自然で熟れているイメージ。
 一方、e-Pedalは慣れてくるとかなり面白い。だけど、頻繁に加減速がある一般道ではそこそこ便利だが、高速道ではずっと同じ強さでアクセルを踏んでいなくてはならず、結局疲れる。
 結論として、今のレベルでは衝突防止や誤発進防止機能とクルーズコントロールで十分な気がした。

 そんなわけで、初めてのEV体験は、思ったよりストレスのたまる結果で残念だった。

2018年11月13日火曜日

中古無線LANルーターで怪談のような体験

自宅の無線LANルーターの調子が悪い。考えてみたらもう10年くらい前の機種で、そろそろ壊れるのも時間の問題という感じだ。
ちょうど自宅のネット環境を今後どうするか検討しているタイミングで、すぐ側にアンテナがあるWiMAXにするか、光を使い続けるか悩んでいるいるところ。新調しても使わなくなるかも知れないと思い、とりあえず中古でその場をしのごうと考えてハードオフへ。ところが、これがヤバかった。

ルーターは完全初期化しすべての端末の接続設定を書き直す。これまでよりスピードも上がって万歳と思ったのもつかの間、頻繁に接続が切れる事が判明。どうやら特定のサイトだけが繋がらなくなるので設定を見直すが特に原因らしきものはなし。まあ、その時だけネット回線を使えばいいかという事でその時は収まったのだけど、ある日自宅でグーグルマップを見て自分の現在地がとんでもない場所になっている事に気づいた。
驚いてそれ以外のマップアプリで検証するが、どれも同じ一点に自分がいる事になっている。自宅から5キロほど離れた訪れた事のない場所。スマホの向きを変えると進行方向も追従するのでキャッシュが残っているとも考えにくい。全く心当たりがなく、ネットを徘徊しても原因らしき記事もない。
だが、一旦自宅を離れてGPSの電波が安定して受信できる別の場所に移動すると現象はピタリと治まる。
これでようやく無線LANルーターが原因らしいと思い至った。
初期化した事でルーターのSSIDがデフォルトに戻り、それを経由してのネット接続。GPSでの位置精度を補完するために日本中至る所に飛んでいる無線LANのSSIDが使われているのは知っていた。でも、まさかルーターが別の場所に移動しても以前の設置場所がそのまま参照されるとは思いもしなかった。
位置精度は建物が特定できるほどで、思わず背中が寒くなる。
とりあえずすぐに電気店に走って新品のルーターを購入し、問題のルーターはこれまで使っていた壊れかけのルーターと共に廃棄する事にした。
皆様も中古のルーターをお使いの場合は最低限SSIDを変更する事をお忘れなく。

2017年9月13日水曜日

後輩の死

 高校時代、一時期同人創作にはまっていたことがあった。
 拙い漫画を描いたり、小説を書いたり、まあ部活動のノリでそれなりに楽しかった。
 三年間のうちにコピー誌を何度か発行し、小規模な即売会にも参加した。
 自分が二年生になった頃には自分がこんな事をやっていることが周りに知れ渡り、ひょんなきっかけで中学時代の後輩が活動に参加する事になる。何度か漫画を描いてもらったけど、結構面白い絵柄で、それを目当てにコピー誌を買ってくれるお客さんなどもいた。
 自分は卒業と同時に故郷を離れ、その後戻っていない。同人活動もまったくやらなくなり、当時の仲間達とも疎遠になり、連絡を取ることもなくなって久しい。
 ところが、昨晩、仕事がらみで録音スタジオをネット検索していたところ、バンドをやっている個人のブログにふと懐かしい名前がよぎり、スクロールしてみるとやはり当時の後輩だった。
 その頃からマルチな才能の片鱗を見せていたのでいずれクリエイターの道に進むのだろうとは思っていたが、どうやらインディーズバンドでボーカルを務めるかたわら、演劇の脚本を書いたり、舞台監督をやったり、当時の才能がそのまま伸びて、順調に花開いていたことが嬉しかったり懐かしかったり。身長はあれ以来まったく伸びていなかったらしいけど。
 だが、記事の最後で凍りついた。
 慌てて名前検索して、検索結果を片っ端から読み込んでみるがやはり間違いなかった。
 彼女は2005年にこの世を去っていた。もう十年以上にもなる。
 自分より二学年下なのでまだまだ若く、あれだけの才能があればいずれ世に出たであろう事は間違いない。神がもしいるとしたら、なぜあんな才気溢れる人をこんなに早く…と恨み言の一つも言いたくなる。
 彼女の名前は「カンガワサトミ」という。
 このまま彼女の名前が人々の記憶から薄れ、ネットの狭間に埋もれてしまうことが惜しく、せめてもの追悼にこうして駄文をしたためる。


2017年5月3日水曜日

scratch2オフラインエディタのバグ解消

以前、scratch2のOffline Editorにバグありという記事を書いた。
スイッチサイエンス社のnekoboard2(PicoBoard互換)をつないだときに、ボタンの押下状態や、A~Dポートのショート状態を取り込めないというもの。
スイッチサイエンスに確認してもらったところ、オリジナルのPicoBoardでも同様の症状が出るとの報告で、どうやらOffline Editor側のバグらしいという事。
で、待つことおよそ一年、2017年4月17日付けでバグフィックスのアナウンスが出たようなので、念のため確認してみたら、無事にボタン状態やポートのショートを取り込めるようになっていた。
使用に関しては回避策がないわけではなかったが、入門者が直感的に組んだプログラムできちんと走ることは大切なこと。コンピューターを外部とつないで情報のやり取りをする敷居がうんと下がって嬉しい。

2016年5月26日木曜日

Scratch2.0 オフラインエディタとNekoboard(Picoboard)についての問題点(その2)

オリジナル
前の記事でScratch2.0のオフラインエディタのバグの話を書いたが、とりあえずの回避方法を書いておく。
といってもそれほど特別なことではなく、センサーの数値を利用する方法。

たとえば、nekoboard(picoboard)の抵抗値ポートA~Dは、抵抗値無限大(つまりポートがつながっていない)の場合に100、抵抗値ゼロ(ショート状態)で0の値を吐く。
代替案
そこで、右図のオリジナルのような「Aがつながれた」を、代替案のように「抵抗Aセンサーの値が0になった」と読み替えてスクリプトを組むことで、とりあえずポートの状態を読むことが出来る。

なお、代替案ではセンサーの値が5以下と設定しているが、理屈上は1以下でいい。これはリード線の持つ抵抗値や、ちょっとしたノイズの飛び込みに備えて変動マージンをみている。

同じ理由で、センサーの値が100、あるいは0をポートがつながっていない状態、ショートしている状態と単純に考えて、等号(=)でつなぐことはおすすめしない。
ほんのちょっとしたノイズで読み出し数値は暴れるので、95以上でつながっていない状態、5以下でショート状態などと余裕を持って設定する方がいい。

残念ながらこの方法ではボタンの挙動だけは拾うことが出来ないので完全な解決策ではないが、お困りの方の参考になれば。


2016年5月25日水曜日

Scratch2.0 オフラインエディタとNekoboard(Picoboard)についての問題点

子供向けプログラミング言語「Scratch2.0」は前バージョンの1.4とは違ってオンライン状態のWebブラウザで動作する仕様であり、オフラインでの動作検証が出来ない。
そのため、どうしてもオフラインで使いたいという場合には「Scratch2.0オフラインエディタ」というアプリケーション(Adobe AIRランタイムで動作する)を使うことになる。
おおむねオンライン版と同じ動作をするのだけど、センサーボードの値を取りこぼすバグがあるみたいなので忘れないうちに書いておく。

スイッチサイエンスで販売されているnekoboard2(picoboard互換)は、Scratchに外部センサ入力の機能を追加することの出来るセンサーボードだ。
音声センサ、明るさセンサ、ボタンスイッチ、スライド抵抗のほか、A~Dの抵抗値を入力できるポートがある。

だが、オフラインエディタ2.0には、ボタンスイッチと、A~Dのポートの値を条件式の中に取り込まないバグがあるようだ。
(音声および明るさセンサはまだ未検証)
それぞれ単独ではちゃんと値を取り込むので、条件式などの中に入れたときだけのバグのよう。

一応オンラインエディタで同じスクリプトを走らせ、スクリプトそのものの妥当性は確認済み。
また、販売元のスイッチサイエンスに報告して検証していただいたところ、nekoboard2だけではなく、オリジナルのpicoboardでも同様の症状が出るとのこと。

困っている人も多いと思うので、早く修正されるといいのだけど。

2016年3月7日月曜日

Arduino LEONARDOでコンパイルエラー?

最近は仕事でもよくArduinoを使う。
展示用のちょっとしたガジェットの制御用に安くてそこそこ使えるので便利なのだが、最近になって以前のスケッチを再利用しようとしたところ、なぜかエラーが出てコンパイルできない。
エラーの内容は簡単で、要は”「Mouse.h」というヘッダファイルがインクルードされてませんぜ”というものなのだが、以前はそんなものなくても行けたので変だなと思い調べてみた。
結論から言うと、LEONARDO特有の機能であるHIDマウスとキーボードのエミュレート機能についての取り扱いが変わった模様。
具体的には「Keyboard.h」と「Mouse.h」は1.6系では明示的にインクルードしなくては使えなくなった。
しばらく前、Arduinoの開発チームにお家騒動が勃発し、ArduinoLLCとArduinoSRLに分裂したというニュースを聞いて心配していたのだが、いよいよその影響が出てきたという事らしい。
今回のように、ヘッダファイルの扱いが違うくらいならスケッチをちょこちょこ直せばいいだけなのでまあ許せるが、最近の新製品に関しては一方のIDEではまったく開発できないということも発生している。
僕自身はW-ROOM02という無線LAN内蔵のボードをArduinoIDEで開発したいので1.6系と呼ばれる開発環境を使っているのだけど、逆に1.7系じゃないと開発できない製品(M0やM0Pro)もある。まあ、当面M0系に手を出すつもりはないけれど、この動きが加速していくと、Arduinoって面倒くさいよねとなって、コミュニティが衰退することもあり得る。
誰もそんなことは望んでいないはずなのに、困ったもんだ。

2015年12月20日日曜日

Lavie Direct HZ SSD換装

メインで使っているノートPC、NECのLavie Direct HZ「Hybrid ZERO」のSSD換装にチャレンジすることになった。
 失敗例も報告されているのでなかなか踏ん切りがつかなかったのだが、128GのSSDではいくらクラウドに追いやっても容量が逼迫して来た。最初から素直に512Gモデルにすればいいのだが、自分で選んだわけではないので文句も言えず。
 というわけでいわば「仕方なし」に手を出す。
 最初にトライしたのは発売されたばかりのSAMSUNG「SSD 950 PRO」。爆速が魅力だが、その時点では国内発売されていなかったのであちらのAmazonから直接購入する。
 デバイスそのものの交換は簡単。PCの裏蓋は普通のプラスねじで留められているだけなので精密ドライバーでぱっかり開く。リンゴのPCとは比べものにならないアクセスの良さだ。
 SSDもコネクタの形状が微妙に違う(切れ込みが一本多い)が互換性は確保されているので挿入可能。ただしPCIeの950PROがSATA-SSD標準装備の機体に認識されるかどうかはあんまりはっきりした情報がない。このあたりは賭けだった。
 案の定というか、WINDOWS10のクリーンインストールを選択しても途中でインストールが止まってしまう。
 BIOSで確認するとちゃんとデバイスは認識はされている。また、インストーラーがきちんとパーティションを切り、必要なデータがすべてSSD上にコピーされている事も確認できた。
 それなのに、どうしてもインストーラーが再起動をかけるタイミングでコケてしまう。ネット上の報告例ではBootモードをlegacyに変更するといけるらしいという情報もあったが、WINDOWS10ではそれでもうまくいかず、結局あきらめるしかなかった。
 当然余分な予算はないので950をネットで売却し、その金額で採用可能なSSDを見繕う。今度はコケるわけにいかないので慎重にネットを徘徊して情報を集め、Transcendの「MTS800」を選んだ。
 すると、あの苦労が嘘のようにあっさりインストール完了。どうも、BIOSそのものが異なる模様。もう少し冒険するならBIOSも書き換えてしまうという方法もあったかもしれないが、仕事マシンをいじくり回して万一のことがあったらシャレにならない。すでに一度満員電車でディスプレイを割ってしまい説教されているのでこの辺で。

2014年6月26日木曜日

ヘルニアにはあらず

腰痛は続く。
そんな訳で医者に精密検査を勧められ、MRI検査を受けた。
個人的に一番恐れていたのは椎間板ヘルニア。昔叔父がこの病気を患い、トイレすら難儀してたのを目にした事があって、恐ろしい病だという印象が強い。だが、覚悟して臨んだ検査後の所見は意外にも「立派な背骨ですねぇ」の一言。
少なくとも検査結果からヘルニアの兆候は見られないとの診断。
やれやれひと安心、ではあるが、腰痛の原因は未だ判らずじまい。
これはこれで悩ましい。
とりあえず鎮痛消炎薬と件のリリカカプセルを処方され、しばらく様子を見る事に。

リリカカプセル

日頃の不摂生がたたって最近腰が痛い。
腿の外側からふくらはぎまで響く痛みと痺れ。どうやら椎間板ヘルニアらしいとの診断。えらいことである。
精密検査は後日、でもとりあえず痛いのはどうにかしないわけにいかず、相談の末よく効くと評判の新薬の処方を受ける。
効き目は強いが相当にクラクラ来るらしいと聞いて、半分ドキドキしながら飲んで見るが、正直微妙。

2014年6月18日水曜日

はやぶさ

今年度打ち上げの惑星間探査機ではなく初音ミクカラーの新幹線の話。
今日、初めて乗車してその速さに本気で感動した。
バイクレースをやってた事があって自分でも結構スピードには耐性ある方だと思っていた。でも、これは凄いを通り越してさすがに少々怖い。320キロで突っ走ってほとんど揺れらしきものが感じられない(盛岡以北の整備新幹線トンネル区間は若干揺れたが)のも凄い。
この突き抜けたハイクオリティなインフラ構築力は先人の高い目的意識の賜物。まあ、相当の難工事だったのも確からしく、建設には40年近くかかっているけどね。
世間では最近、意識の高さはどちらかというとうざがられる傾向にあり、勘違い系の代名詞として侮蔑の対象になっているとも聞く。でも、エンジニア達には、そんなやっかみや誤解に決してめげて欲しくない。それに、そこそこのレベルで満足してしまう風潮を僕らの世代で広げたくはない。