故あってスマートフォンのカーナビアプリを色々調べている。
最近はスマホ単体で使えるカーナビアプリは調べてみると結構多いのだが、個人的にこれは!と思っているアプリは今のところ下の3つ。
1)docomoドライブネット
2)GoogleMapナビ
3)NAVITIMEドライブサポーター
このうちGooglemapナビだけが無料で、それ以外は月額300円程度の定額課金制なのだけど、いずれも思ったより結構使い勝手がよくて驚く。
昔々パイオニアが出していた「AirNavi」がクラウドにマップデータや渋滞情報を置く通信型カーナビの元祖で、僕自身使ったこともある。マップデータが自動更新される当時としては斬新なナビだったのだけど、ルート検索が遅かったり、リルートが遅くて交差点を曲がり損ねたり、まあ不便も多かった。
ところがこれらのナビアプリはそんなものははるか後方に置き去り、下手するとHDDナビまで余裕で凌駕するレベルなのは正直スゴイ。
まず、docomoドライブネット。アプリの起動直後に承認のための通信が発生するのが少々うざいが、現在使っているパイオニアのサイバーナビと同じマップデータを使っているためか、ルート検索の結果などもまったく遜色のないレベル。というか、製品版カーナビ同様に裏道案内が自粛された優等生的なルート検索。
ただ、その割にマップデータの細部に小さなミスがある。例えば僕の職場などは裏手にある職員用の駐車位置まで少し距離があるのだけど、なぜか隣接する隣の施設へのアプローチから入るように案内されるなど。
パイオニアのマップデータは昔からこういう私道や細道の案内に弱いところがあり、それがなかなか修正されないのが不満。
それ以外で気になるのは単体使用の場合、走行中に自車位置を示す矢印の移動が少々ぎこちない部分かな。
(ドライブネットは外付のGPSユニットと加速度センサーがあるのでそこら辺は後述)
次にGoogleMapナビ。(MapとNaviは別のアプリなので注意)
Googleのナビで一番気に入っているのは、最初に目的地を入力する画面がものすごく使いやすい。
大きく「目的地を音声入力」「目的地をキーボードで入力」「自宅に戻る」「地図表示」の4つのアイコンが表示され、その下には履歴が新しい順に並ぶ。
音声認識が秀逸で、結構正確に認識する。
ルート検索はまあまあ良い感じ。小道の案内ミスもないし、到着予定時間もなかなか正確に出る。思うにこれはストリートビューの撮影車が実走行したデータが反映されているのではないかと思う。無料アプリとは思えない使い勝手の良さ。
全般的に他のアプリよりリルートが早いが、まれにものすごく遅くなる事がある。通信状態にもよるが、他のアプリよりキャッシュが少なく設定されている印象。
次にNAVITIMEドライブサポーター
マップの表示が美しく、手元ではちょっとどぎつく思える配色も、ダッシュボードに設置してみると結構見やすい。
また、交差点や分岐などで標識のグラフィックが出たり、道路の絵が出たりするのは意外と運転しやすい。
不満なところはルート設定のしにくさ。
画面の左下に検索開始ボタンがあるけど、これが小さすぎる。
どうやら乗車前、あるいは運転席に座って手元に持って操作することを前提に設計されているみたいだけど、車に乗り込んですぐにスタンドに取り付ける自分としてはこのボタンが押しにくい。
加えて経由地や目的地の設定開始ボタンも小さく(直径4ミリもない)これどうやって操作するんだ!というレベル。
過去に検索履歴がある地点なら比較的楽に設定できるのだが、新しい地点だと結構難儀する。
他のナビとは一風変わったルートを提案してくる当たりもちょっと独特。
他のアプリと違って経由地の設定もできるところは評価できると思うのだけど、マップ画面以外のインターフェースがお粗末。
また、GPSセンサーのセンシングレートが低いようで、矢印の動きがぎくしゃくするほか、ルート案内が常に遅れ気味。特にカーブを曲がった直後などの方位変化が遅く、右左折が連続する場合などは自分がどこを向いているかわからなくなることもある。
さて、ここまでは単体での操作感。
docomoドライブネットに関しては専用のクレードルが別売りされていて、これを買うことで機能がアップができる。
まず、専用GPSに学習機能が内蔵されていて、車の位置がかなり正確に修正される。加速度センサーも市販ナビレベルの高精度のものが内蔵されている模様。トンネルの中や立体駐車場の出入りなど、他のナビでは自分の位置がどんどんずれていく場面でも、これがつながっているとそのへんもよきに計らってくれるのがよい。
一方で走行中のルート検索操作などは一切できなくなる。このあたりも製品版ナビに近いという感覚。
また、加減速の具合をもとにエコドライブ度合いをインジケータランプの色で教えてくれるおまけ機能付き。
所で、僕が今使っているスマホでは本来「ドライブネットクレイドル01」というスマホ向けの製品が対応機種。なのだけど、クレイドルのホルダーとGPS・センサーが一体化されている関係で下向きに充電端子が出ている機種だと逆さまにしないとセットできなかったり、ジェル吸盤じゃないのでシボ付きのダッシュボードだとうまくセットできなかったり、思いのほか使いづらい。
そんなわけで僕は、あえてタブレット用の「ドライブネットクレイドル02」を導入し、ホルダーは付属の物ではなく自分の好きなものを別に購入し組み合わせて使っている。01と違い02はセンサーユニットが別体式なので配線の取り回しに若干不便があるものの、普通に認識するし、センサーユニットをダッシュボード奥のベストポイントに設置できるので性能的には安定する。
ナビアプリはこの他にも存在するし、7500円という高額のマップ完全ダウンロード型などもあるので折を見てまた色々試してみるつもり。