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2006年12月30日土曜日

コンデンサ摘出手術

コンデンサ不良でいつお亡くなりになるか判らないSX270のメインボードを修理。さすがに精密に作られている多層基板にハンダゴテをあてるのには勇気が必要だったけど、コテの温度を最高に上げてもパターンに熱が逃げてしまうためか、一向にハンダが溶けてくれない。
ついには業を煮やし、最初の遠慮はどこへやら、どうせ交換するのだからとコンデンサを力任せにずっぽり引っこ抜く。その後基板に残ったリード線を両面とも基板スレスレでカットし、さらにリード線の切り口にセンタポンチでケガキ目を入れると同じ径の精密ドリルでリード線を掘り抜いてしまうという荒技に出る。スルーホールも一緒に削ってしまうのじゃないかと気が気ではなく、新しいコンデンサを入れた後は写真を撮る余裕もなく一気に組立てる。
祈りながらスイッチを入れ、変なビープ音が聞こえて血の気が引いたけれど、これはどうやらついでにメモリ保持用電池を入れ替えた為らしい。改めて電源を入れ直し、Windowsの起動画面が出たときにはさすがに気が抜けた。あーしんど。
写真は交換した新旧のコンデンサ。奥の方の頭がパンパンに腫れているのが摘出した患部。これで安心して(?)使えるか。