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2013年1月24日木曜日

リレンザのお世話になる


「あー、なんだかのどが痛いなー」とそれほど気にもせず体温を計ると40度近かった。
もしやと思って病院に行き、鼻の奥まで綿棒を差し込まれ待つこと10分、あっさり「A型インフルエンザですね」と診断され、「リレンザ」という抗インフルエンザ薬を処方されて帰宅。
考えてみれば直近でインフルエンザにやられたのはもう10年以上前。その時はリレンザもタミフルもまだそれほど出まわっておらず、一般的な解熱剤とトローチを処方され、家で七転八倒の苦しみを経験した記憶がある。その時は熱が一向に下がらず、40度近い熱が数日続いて本当にヘトヘトになった。
ところが、今回はリレンザのおかげだと思うが苦しさが相当緩和されている。というかほとんどない。
まあ、熱はあるしダルいのは事実だが普通にパソコンもいじれるし、普通の風邪と変わるところなく過ごせるのがよい。だが、出勤停止5日間は体の辛さがない分、退屈で普通に堕落しそうである。

それはともかく、ネットにはリレンザによる副作用で異常行動が起きるという一般の人が書いた記事が結構ある。
それらを幾つか拾い読みしてみて驚いたのが、そもそも因果関係が何も証明できないまま「リレンザのせいで子供に異常行動が!」と一方的に断言している記事の多いこと。
インフルエンザは「インフルエンザ脳症」という意識障害に始まる脳障害を起こすことがあり、体が小さく脳が成長しきっていない子供には薬の副作用よりむしろそっちの発生する可能性のほうがはるかに高い。単純に「副作用が!」と素人判断で薬の服用を中止すると、せっかく抑えこまれていたウイルスが勢いを盛り返し、逆に取り返しの付かない重症に陥ることが考えられる。
医者や薬を信用しないのは親の勝手だが、中途半端に薬に頼って、挙句に薬を勝手にやめたりすることだけはやめたほうがいい。せっかくの特効薬に耐性菌(耐性ウイルス)を増やすだけだし、それならいっそ最初から薬なしで立ち向かうべきだと思う。
確かに高熱でしんどい思いをするが、十分な介護体制のもとで安静と十分な水分、栄養補給を欠かさなければせいぜい一週間で回復する。私達だってほんの10年ほど前まではそうして乗り切ってきたのだから。