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2013年1月8日火曜日
ほこ×たて「NWSΩType2」の正体は?
日本タングステンの中川内氏曰く「NWSΩType2」の正体は「企業秘密」ということだが、その成分を推測する上で大きなヒントになるのが硬さである。
番組中でもHV=2119(別の記事によると2190)という数値が出ていたが、これはビッカーズ硬度という硬さの単位を表している。ダイヤモンドの四角錐をテストする材料にぐいっと押し当てて、材料に残されたくぼみの大きさを基にして硬さを数値化するというもの。
詳しい数式はWikipediaでも見てもらうとして、地球上で最も硬いダイヤモンドそのものの数値がだいたい7000から10000程度。これを上限として、金属では純アルミがたったの30、一般的に硬い材料と考えられるステンレスで大体200程度、工具に使われるめちゃくちゃ硬い鋼材でやっとこさ700前後だから、この「NWSΩType2」硬さのほどが知れるというもの。
不二越の堀功氏がNWSの事を「人工(の金属素材)としては世界で最も硬い」と評しているのもあながち大げさな話ではない。
これに匹敵する硬さを持つものを自然界で探してみると、コランダムという鉱物がだいたい同じ。宝石としての呼び名でサファイヤとかルビーとか呼ばれる代物くらいしかない。
あとは隕石の中にほんの僅かに含まれるという炭化ケイ素(超硬ファインセラミックとして人工生成もされる)がHV=2300程度と非常によく似た硬度だったりする。
人工物としては、日本タングステンの十八番であろう炭化タングステンがだいたいHV=1700前後。
(初代NWSが確かそのくらいの硬さであったと記憶)、二ホウ化チタンがHV=2700程度。
そんなわけで僕は、炭化タングステンをベースに、二ホウ化チタン、加えて炭化ケイ素の微粉末を多めに配合し、そこに多少の鼻薬を効かせた上で高圧で押し固め、2000度くらいでじっくりじっくり焼きあげたものが「NWSΩType2」の正体だと想像している。
ただし、ベース材の炭化タングステンからして金属とは言いにくいし、セラミックの割合がここまで多くなるともはや最強「金属」と呼べるかどうかは疑問。まあドリル側もどう見ても「ドリル」とは言えない形状なのでおあいこか。
また、二ホウ化チタンや炭化ケイ素の比率をもっと上げれば確かにさらに硬くすることは可能だと考えるが、同時にこれらは大変もろい素材であり、配合比を上げすぎると対OSG戦の一回目のように割れてしまう恐れがある。ベース材との配合比は相当気を使ったのだろうと思われる。
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